4/28の朝
20年も前に亡くなった大叔母と夢の中で初めて遭った。場所は偶然入ることとなった百貨店の上層階にある大きな映画館だった。セピア色というか茶系統の落ち着いた色の昭和初期を思わせる内装が施された映画館の観客席は無人だった。スクリーンの下の舞台に10人ばかりの人達が何か作業をしていた。後方の通路から僕はその舞台のあたりを見ていた。映画館の内部が細密画のように鮮明に見えとても奇麗だと思った。ふいに、左横に大叔母が僕に顔を向けて微笑んでいるのに気がついた。実に奇麗な女性なのだ、感じたままそう言うと大叔母は嬉しそうにニコリと笑い、もっと若々しくなった。何歳なんだろうと思ったが、そんなことより大叔母のそばにいることが嬉しかった。歳を気にしなければその人本来の現れ方をするのだろう。


小学校4年の時、僕の好きな色は緑だと宣言して以来、緑色が僕の色だった。小学校3年の誕生日にもらったはじめての自転車は青い色だった。その輝く青い色が好きだったのに、次の夏、キャンプに一緒に行った大学生だった叔母達に僕が好きな色は緑と宣言してから、その自転車の青が煩わしかった。しかし今身近にある気に入っている持ち物は多くが青、やはり青い色が好きなんだと思っている。