晴＝オープン日和

　本当に晴れた。気温が28℃もあったが風のある日だったのでオープン日和、やはり昼間のドライブは解放感に満たされて満足。帰宅する直前、この花（写真下）の前に停まり運転席から写真を撮っていると、この家の"I"さんが出て来てこの花が「トリトマ」だと教えていただいた。"I"さんは８５歳のおばあさんなんですが、助手席側ドアに寄りかかって、僕はドライバーシートに座ったまま結局３０分も話していました。道端に停まったオープンカーと車によりかかったおばあさんって変な絵です。近所の人が何人も挨拶しながら通って行きますが車が来ないのでいろんな話を聞きました。太平洋戦争中、上海のドイツ租界に住んでいた時のドイツ人達の話とか、中国ではプライベートで移動する時はいつもヤンチョ（人力車）を使っていたこと、終戦後に上海から東京へ命がけで帰って来た時のこと、その時の中国や朝鮮の人達との出来事。「絵は描くの？」って聞かれた、油や水彩はもう面倒で描かないけどパステルをはじめようかと思っていると言うと「私は水彩をやっていたけど、もう描かないの、健康のことだけ考えるようにしているのよ、若いからいいわね、」とても８５歳には見えないし、言っているほど「若い」ことを羨ましく思っていないようだった。切り花をもらい帰宅した。ウィーンで買ったパステルを出してみよう。
笑顔の"I"さんに「気持ち良さそうね、」と言われたことが気持ちを爽やかにする。

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