バス停でバスを待つ、ホームで電車を待つ、時間が過ぎるペースを知る、車の中のような自分勝手な時間の流れとは違う、周りの人達と共通の時間のペースの中に身を置く。無関心の表情で視線が少しからまる人の群、居心地のいい静かな雑踏。移動する電車の車窓から入り込む景色は空色。カメラを持たない僕は、サラリーマンのように(サラリーマンだよ)電車で移動している僕は、目を頭上遥か上空に持って行く、新緑に光る丘陵の続く地形を這うように南から北へ高速に移動している電車を想像する、多分グローブマスターのパイロットがそんな視点を持っている。奇麗な緑の世界を僕達は移動する、電車の車窓から食い入るようにおだやかな緑の世界を見続けながら、上空からの景色を想像する、体ひとつの自由な世界。
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