病室から見ていた景色を歩いてみる、白いFujiのシングルスピードが奇麗、雨は上がって、クーラーボックスの中のような空気の香りが心地いい。駅のプラットホームを歩いて、この社会に含まれているのを感じたい気持ちと、日常の隙間から何か違うものが垣間見れるような感じ。通りから1週間閉じ込められた病室を見上げてみた。あそこから見える「ここ」の見え方や、あそこで感じたことを僕はまだ覚えている。
手術の後いつも、麻酔の冷める時の情景を思い出し、その情景の中に何か気がついていないことがあるような気がしている。麻酔から醒めるあの感覚と情景は生まれた時の情景のような気がしてならない。一瞬にして現実の中に放り込まれるけど、その現実を疑っている。現実の中で本当の事なんて現実の雑音と逆光の中でどこまで見えるんだろうか。
帰りの電車の窓を流れる景色と車内の乗客達、庭で待つアンズの満面の笑顔、当たり前の現実がものすごくイイ。平日のこんな時間にアンズを散歩に連れ出してみる。どんどん心地よい現実の中に入って行く。
iPhone 4S, PENTAX Q (太陽黒点数:106 )Omote Sando, Hachioji Tokyo
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