雨上がりの朝の青空の下に光る道は夜中の大雨の印、ほっとするほど輝く世界と、しっとりとした柔らかい空気、車から降りるとコートは場違いの春の1日、莫大な量の花粉がふりそそぐ1日。
岬の先の灯台から見下ろす海原に、白い高速コンテナー船が行き来する航路の時間線の裏側の、古生代の地層に残る僕に繋がるDNAの痕跡が億年の彼方の、この時代よりはるか未来を凝視している、一瞬の今の僕は途中にあるものにすぎなくて、僕が把握出来る領域は点のように小さいから、彼方の目的が何なのか僕は理解しない。僕達は究極の目的も知らずに盲目のように時間を移動するというイメージが広がる岬に、一瞬見えた景色。
:上段:RICHO RICOH GRD2、下段:Pentax K-m white with DA21
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