鮮明で、長い、夢の中の時系列に沿った出来事を、昼間を過ごした後も、なお覚えているのは、REM睡眠中に見たただの夢だったとは思えない。
夢の中で、与えられた地図は、見慣れない場所だった。その地図に今僕がいる場所があると思った。地図を凝視しているうちに、その地図が何十年も前の昔の地図で、大通りのほとんどが今と同じなのに気がついた。大通りに面した街並が木造の古い日本の家屋であるのを目にする頃、手に地図を携えた僕は地図が描く街の中にいた。しだいに地図上の多くの道を僕が理解する毎に、地図は鮮明になっていった。まだ若い祖母や叔母達に連れられて、大きな屋敷に入り奇麗な庭を目にした僕は3枚だけ写真を撮った。「太りぎみの黒猫の置物の絵」「苔むした小山」と「大きな四角い置物」の3ショット。僕達が泊るらしい大きな洋風の部屋(建物は和風なのだけど)には、ベッドがコーナー毎にあって目隠しされていた。庭を見渡せる西側のベッドに僕が寝転ぶと、叔母がやって来て、叔母がこのベッドを使いたいなぁと言った。早い者順を盾に僕が譲らないと、叔母は優しく苦笑しながら祖母の側に戻って行った。これが今朝の長い夢の最後の場面。祖母が夢に出て来たのは亡くなったあの年以来、叔母は亡くなってから初めて、もう6年になる。
2012/01/30 (太陽黒点数:76 )Hachioji Tokyo
2012/01/31 (太陽黒点数:71 )Hachioji Tokyo
2012/02/01 PENTAX Q (太陽黒点数:85 )Hachioji Tokyo
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