yosio's New Beetle Cabriolet

チャコの本達

忙しい土曜日。午前中の約束の後、歯医者で定期点検。全歯のスケーリング、右下奥歯の内側が磨き足りないと注意され、前歯に小さく掛けた箇所が発見され補修しましたって、それ以外問題なし、次は５月。

こんな電線の束を空中に泳がせる感覚はヨーロッパ人にはないと思う。地震国なのにオイル満タンの大きなトランスが電柱に鎮座しているのを見ながら、２ヶ月振りに豊洲へ急ぐ、チャコの遺品を整理するために。読書家だったチャコの本は僕の趣味に似ているものも多く興味深い本達。その本達をビートル一杯に詰め込み、八王子の新居に運んだ土曜日。新居の一室がチャコのメモリアルルームになる。チャコの本達を読み始めるのはもう少し先。

 PENTAX Q （太陽黒点数：147 ）Tokyo

メモリー

アンズのお気に入りの場所、ソファの肘置きの上。嬉しかったり、緊張すると肘置きに乗ってしまう。僕がソファに寝転がると、僕の腹の上で寝てしまう。アンズは僕を低い序列に見ているのかもしれない、それにしてはよく言うこと聴いてくれるけど。いつだったか、アンズを連れて、チャコ（妹）と叔母と一緒にドライブしている時、アンズが僕の腹の上でまるくなって寝るので、「アンズは僕を信頼しているけど、尊敬していないんだょ」と言うとチャコが大笑いしながら「すごく分かる」って言っていた。横で聞いていた叔母が「でも愛しているんでしょう？」って、大笑い。今思うと、チャコもまた僕を信頼していたけど、全然尊敬なんてしてもらえなかった。あそこでいい、あの一瞬の時間でいいから戻ってみたい。

 iPhone 5s （太陽黒点数：70 ）Hachioji Tokyo

アップルストア表参道

会社を休んで、半年振りの定期検診。病院へ向かう足は電車と常識的なサラリーマン風。都心に近づくにつれて中央線の車窓の景色のひょんな所でチャコ（妹）のことを思い出す。半年前の定期検診は８月１日だった、あの日は病院の帰りにチャコと待ち合わせて、昼食でチャコは食欲旺盛だったし、暑い中、普通に散歩していたんだ、チャコの息子や沢山の友達のことやアンズのことお袋のことを話していた、ほんの半年前のこと。今日は、僕自身の定期検診なのにチャコのイメージが視界の裏側一面に広がり続けた。僕の主治医（女性）のこともチャコとのいい話題だったから、主治医の顔を見たら余計に寂しくなった。僕の中にチャコと話すことが溜まっていて、それを他の誰かに話してもしようがない事ばかり、、

　僕が診てもらう病院の隣にアップルストア表参道が建設中。今日の診察の待ち時間は、昨日ダウンロードした「ダン・ブラウンのインフェルノ」、ゆっくりと熟読だったので今日は神曲の解説部分まで。次の診察の待ち時間は、アップルストアで過ごすことになる。

  夕方帰宅してからアマゾンでセール中の角川のKindle本を１５冊購入（それでもトータル2500円程度）、明日も続きの購入予定。

  iPhone 5s （太陽黒点数： 121 ）Tokyo

コバルトの空

午後はチャコと通っていた漢方医で、僕自身の検診。あの診察室に入ると元気だったチャコが蘇る、自然と先生や看護婦さんもチャコの話になる。今月で漢方薬をはじめて７ヶ月になるのだけど、漢方は僕に驚くほどいい結果を出している。
今にも雪が降りそうなどんよりした寒い朝が（大島や千葉県は午前中、雪）、夕方はこんなに晴れ上がっていた。まだ夕方のうちにチェロレッスンに向かう、去年チャコが入院してから休んでいたチェロレッスンをそろそろ再開するので先生と打ち合わせ。でも僕の頭の中は、チェロのことよりも、Zゲージレイアウトの東側のストラクチャーのまとめかたと、昨日の夜中に検索で初めて知った鉄道レイアウトのデジタルコントロール（DCC）のこと。
帰宅すると、感動的な寒中見舞いの葉書達、思わぬ人達が僕を応援してくれている、、チャコのことで多くの人がクリスマスカードや年賀状、今は寒中見舞いで優しい気持ちを届けてくれる、本当にありがとう。皆に返事を書くつもり。

 iPhone 5S （太陽黒点数：87 ）Tachikawa Tokyo

歯医者の30分間

ちょっと違和感のあった差し歯が気になり年末最後に飛び込んだ歯医者の診察室は朝の日射しに包まれ、うたた寝しながら、、「喪中葉書を出していない人達への年賀状を早く出さなくちゃ、年賀状に使う写真は丘の上の雲、チャコが元気だった頃は丘の上から空が奇麗に見えた、今年の年賀状は負担」「白いボディのPENTAX Q7、EPSONのフィルムスキャナー：不要書類のPDF化が終ったら買うリスト。チャコの子供時代のネガをデジタルに起こすためには一番いいスキャナーが欲しい。引越しの時に古くなったHPの大型フラットベッドスキャナーを廃棄したのに、フィルムスキャナーも似たような大きさなのが困りもの」「正月のゲストのために今頃ソファベッドを買っても間に合わないし、泊ってもらう部屋にはまだ全集ものの本の大山、歯医者の帰りに家具店に寄る気もないし、」「　」「」

 PENTAX Q （太陽黒点数：95 ）Hachioji Tokyo

コバルトの世界

チャコと一緒に走ったことのない東北道、チャコの面影を思い出すことのない風景ばかり。チャコの思い出なんかに浸らないで、幼い頃のようにいつもブランクな気持ちでいればいい。普通の気持ちに、僕がただ生きているというそれだけでいい。明るい世界と明るい未来を感じていればいい。

チャコがいつも乗っていたカブリオレにチャコの残り香があるような気がして、春から一度も掃除もしていない上、引越しで、シダを運んだ車内は本当に汚れているのに、ひょんな事で帰りに人を乗せることになってしまい、大慌てで、車内掃除。本気で掃除してあげなくてはいけない。幌も早く新品に換えてあげたい、オープンで走りたい。

 PENTAX Q （太陽黒点数：158 ）Hachioji Tokyo

秋の日の病院

 

１ヶ月振りにチャコの抗がん漢方の病院へ、僕の場合はガンじゃないけど、漢方薬が僕の体には西洋医学よりも遥かに効果的なので、漢方をこれからも続けて行くつもり。病院に入ると元気なチャコの記憶が蘇り辛くなるけど、先生や看護婦さん達とチャコの話に盛り上がり、受付でもチャコの話ばかり。たった数ヶ月だけ通ったチャコ（妹）の思い出が病院の人達が持ってくれていることが嬉しい。

甲州街道の昼間の銀杏並木は奇麗、これからは落ち葉対策のため枝が切られて行く。甲州街道はある時、落ち葉も回収され、あっという間に裸の銀杏並木になってしまう。

 PENTAX Q （太陽黒点数：76 ）Hachioji Tokyo

Happy Birthday to CHAKO

今日は妹（チャコ）の誕生日。

多分読んでいるチャコへ

チャコが生まれたのは僕の３歳の誕生日の３週間前でした。
親父に連れられて、お袋が入院していた中野の産院に寄り、
帰りに中野駅前の店で夕食していたのを覚えている。
チャコが生まれた後（多分数日後）、入院中のお袋と赤ん坊のチャコに会った。
ベッド脇の椅子に座るように言われて（多分）、足が床に届かない椅子から落ちそうになり笑われたのを覚えている。椅子に座ると、お袋が「妹ょ。」とチャコを紹介してくれた。
まさか生まれた時だけでなく最後まで目にするとは思っていなかったょ。

 PENTAX Q （太陽黒点数：85 ）Hachioji Tokyo

会えた日曜日

今日のように日射しの明るい所で、いつも通りにチャコ（妹）に会うことが出来た。いろいろ喋ったのだが覚えているのは気持ちだけ、元気なチャコは僕の前を走ってみせてくれた、病気は完治している、嬉しかった。笑顔のチャコとどれだけ過ごしたのかわからないが、確かにチャコと会った証拠に、目覚めた時の充足感と穏やかな気持ちがずーっと続いている。チャコは元気そうだし、楽しそうだったのが嬉しかった。

 PENTAX Q （太陽黒点数：282 ）Hachioji Tokyo

冬のような朝

車外温度８℃、寒い、東京の１２月の気温（モントリオールの１０月の気温）。

今シーズン初めての寒波到来。チャコ（妹）のガン治療は夏だけだったから、寒い季節や冬着に辛い記憶がないので安心してコート着用。

 

チャコの病気についての記事は、カテゴリー「 Chako 」でピックアップされます。追記した記事は、「Chako's cancer」で表示されます、まだ追記内容が少なすぎるけど、時々追記しています。

 

 

 PENTAX Q （太陽黒点数：147 ）Hachioji Tokyo

チャコの４９日の法要

今日は、チャコの４９日の法要、実際の４９日は１１月２０日（その次の日の１１月２１日はチャコの誕生日）。中央高速も首都高も交通量は多くてもとてもスムーズ、八王子から門前仲町のお墓まで１時間もかからず到着。

今年の春のお彼岸にチャコと一緒にお参りに来たそのお墓にチャコが入る日を今日迎えるなんて、誰も想像していなかった。膵臓癌だと知ってもチャコは助かると信じて疑わなかったから、今も信じられない。

４９日の法要には親族だけでなくチャコを慕う友人達も沢山来ていただきました、ありがとうございます。

法要の後の食事会では、友人達の知らない幼いチャコのアルバムを見ながら談笑する楽しい時間を過ごせたのもチャコの意志のような気がする。

帰りの空は晴れ上がり、気持ちよく飛ばす高速で、意味ありげなチャコの笑顔を想像しながら、本当は快気祝いにチャコ達とヨーロッパドライブ旅行をするつもりだったのに、、。

 PENTAX Q （太陽黒点数：90 ）Tokyo

連休１日めの土曜日

連休１日めの土曜日、昨日と打って変わって曇天、白い空。アンズを散歩に連れて外へ出ると隣の奥さんにばったり、「夏に引越しって言ってなかったかしら？：）」と言われてしまった。新居を４月に引き渡されて１０月まで放置する人なんてあまりいないかもしれない。

午後は歯医者で定期検診とスケーリング、医院長に本２冊「本当に怖い歯の詰め物」「虫歯から始まる全身の病気：歯原病の実態」を貸した。

夕方、旧居の後片付け、あと２週間はかかると思う。明日から新居の整理、本が１万冊以上あることが判明、２万冊はないと思うけど、連休中に終らせないといけない。

来週のチャコの４９日法要の参加者確定（お寺に人数分の食事を注文したので、もう変更はできませんょ）、引越しで出て来たチャコのアルバムを持って行くつもり、誰も見たことないはず。

 PENTAX Q （太陽黒点数：123 ）Hachioji Tokyo

スコットランドの空

今日快晴、秋の冷たい空気が気持ちいい。ここのイチョウ並木が金色になるまでまだ１ヶ月ある。明日がチャコ（妹）の月命日、もう１ヶ月になる。どんなに仕事が忙しくても、波のように周期的に「信じられない気持ち」が相変わらず押し寄せてくる。

昨日の夜、駅前のコイン駐車場で料金を支払ってもフラップが下がらなかったため、係員が来るまで３０分待たされた。待ち時間のクルマの中でメールチェックすると、ナマステさんからコメントが入っていた。僕の興味の対象や右脳イメージにいつも反応してくれる人がナマステさんなので、僕の気持ちの中ではちょっと特別な存在だった。この８年間で一度夢の中の博物館で遭ったことがあるだけで、実際には会ったことはない。チャコのガン治療のために僕達が過ごしたこの半年間と同じように、そのナマステさんがお姉さんのガン治療の時間を共に過ごされていたことを知り驚いている、それも同じ時期に同じ病気で。ナマステさんの味わって来た気持ちと今の虚脱感はもしかすると僕のものと同じかもしれない。それだけのことなのだけど、、

 PENTAX Q （太陽黒点数：95 ）Hachioji Tokyo

チャコのメール

ウェブ上にチャコからのメールが２００４年から残っていた。引越しの後片付けをする代わりに、チャコのメールを読んでいた。

この９年間、あの天真爛漫な笑顔から想像出来ない出来事がチャコの身の上に起きていたこと、何もかも隠さず記録されているメール。

あんなに元気で、みんなに慕われ好かれていたのに、２００４年の時で余命が９年しかなかったなんて、、

逢いたい。

 

 PENTAX Q （太陽黒点数：142）Hachioji Tokyo

低い雲の下の火曜日

引越準備が佳境、まるで本屋の引越し。明日１日で段ボール箱に梱包が終るとはとても思えない。台風２７号は引越し１日め＝１０月２４日（木）には沖縄のあたりと結構遅い、それでも前線が刺激されて関東地方は２４日から雨の予報。

Ａ叔母からの電話に出ると、いつもクールなＡ叔母が電話の向こう側でチャコのために泣いてくれた。もう２０日もたった。

今日の夢の中で、病気を治したチャコを見て、生き返るための体がないのをどうすればいいのか僕は考えていた。毎日こんな夢ばかり。

昨日、僕のiPhoneに有明ガン研の看護師さんから「妹さんから連絡がないので」と、電話があった。

 2013/10/21 （太陽黒点数：179 ）Hachioji

 2013/10/22 PENTAX Q （太陽黒点数：228 ）Hachioji Tokyo

ヨットなんて運んだことないって

先週の台風２６号の時よりも大雨、それも１日中。

チャコの４９日の法要は１１月１０日（日）、それから１０日後がチャコの誕生日。毎年バースデーギフトに何が欲しいか訊いていてお互いの誕生日までに用意していた。２年前の僕の誕生日に僕の希望通りにアンズのレインコートを贈ってくれた、今日のアンズはそのレインコートを着て散歩。

引っ越しの見積もりを４社に頼のんだ。台風２７号が接近中の２４日に引っ越しが決まった。ヨットとか運ぶものが沢山ありすぎるので２７日（日）も引っ越し作業の予定。ヨットなんて運んだことないと、全部の業者に言われた。

 PENTAX Q （太陽黒点数：117 ）Hachioji Tokyo

土曜日の朝

今日は、９月７日に予約したチャコの診察日。チャコが健在だったら、朝早く八王子を出る必要があったので、今日のスケジュールは全部夕方に移動していた。だから空いていた朝は、引っ越し準備のため整理と廃棄の作業。チャコの幼稚園の誕生会にもらった画集がなぜかうちに残っていた。親父が撮りためた写真やスライドが「チャコが一番かわいがられていた証拠」として大量に残っていた。引っ越し準備と言っていながら、そんな写真を感慨深く見るだけの時間だった。

 PENTAX Q （太陽黒点数：149 ）Hachioji Tokyo

阿修羅

奈良・興福寺の阿修羅像のミニチュアが届きました。
ちょっと目が大きいかもしれないが、写真では分かり難いけど、実物の表情に似ているので満足。

 PENTAX Q （太陽黒点数：166 ）Hachioji Tokyo

台風２６号の日の光

昼過ぎまで中央線は止まっていたから、今日休みを取ったのは大正解。

雨がやんでからアンズと外に出ると、大きな虹。

明け方までに、伊豆大島で大変な被害があり、

都内のJRや湾岸の首都高は午前中不通だったけど、

午後から正常に戻り、秋晴れ。

【チャコのガン治療】今年の５月、毎日徹夜で読みあさったガン治療の書籍や検索しまくったネット情報で得た僕達の結論は、「抗がん漢方」と「ビタミンC点滴」と「食事療法」だった。療法から医者とクリニックを探し出すのに１週間かかったが、これは早かったと思う。その治療を６月からはじめ、８月にはどれも実際に驚くほどの効果があり完治する確信を持つに至りました。その詳細は別の記事に書きます。

今日は妹チャコのデータを持って、その抗がん漢方の先生に挨拶と僕の漢方治療（ガンじゃないけど）を受けに行った。毎週チャコを連れて来た同じクルマ、同じ道、同じ診察室にまた来ていたので、チャコの不在が寂しい。

夕方のゴッホの絵の風景（写真下）を撮影していると、カメラを下げたＩ画伯に遭う。アトリエがそばにあるので来ていいよと言われ、引っ越しがすんだら、iPadやカメラ持参で訪問することにしました。こんな感じで初対面の人と接するのはチャコの様式、チャコがそばにいる感じ。

 PENTAX Q （太陽黒点数：120 ）Hachioji Tokyo

位牌

チャコの好きだった奈良、興福寺の阿修羅像のミニチュアを昨日注文、チャコの部屋に置くつもり。

今日はチャコの位牌を探しに行った。チャコらしいシンプルで可愛らしく、センスのいい位牌が目にとまった。それが一番よかった。先月入院してから１ヶ月で位牌を買うなんて、、

【ネットで見つけたチャコの位牌の説明】

幾通りにもきらめく京都オパールが、清楚な中に華やぎを感じさせます。「銘木」といわれるパープル(紫檀の仲間)に透明な漆を塗って、職人が一つひとつ丁寧に磨き上げました。その可愛らしいシルエットの台座に、オパールの輝きをプラス。京都オパール特有の遊色効果により、見る角度によってその色合いと輝きは、幾通りにも変化します。味わいの深いお位牌です。

 PENTAX Q （太陽黒点数：136 ）Hachioji Tokyo

思い出したこと

９月２３日の夜中にチャコの病室の付き添いベッドに寝ている時、ドアから看護婦ではない小柄な二人の白い人影が入って来た。僕は夢見心地にベッドから横の椅子に座ることにした。一人が僕のベッドに座り、別の一人がチャコのベッドで何かチェックしているようだった。しばらくして、その二人がいなくなっているのに気がついて僕は何もなかったようにベッドに戻った。あの二人に僕は何で乞願わなかったのかと今頃後悔している。

 PENTAX Q （太陽黒点数：125 ）Hachioji Tokyo

最初の２週間

チャコの癌が確定するまでの最初の２週間の過去記事にチャコの事を追記しました、クリックすると過去記事が表示されます。

【2013/04/26】GOLD連休１日め：変更届けとか（チャコの病気）

【2013/05/01】GOLD連休６日め：イケア港北チェック（チャコの病気）

【2013/05/04】GOLD連休９日め：ゲスト（チャコの病気）

【2013/05/07】heavy windy deep blue atmosphere（チャコの病気）

【2013/05/09】９年めの車検（チャコの病気）

 PENTAX Q （太陽黒点数：106 ）Hachioji Tokyo

癌を治す

朝までの雨があがり、出勤する頃には晴れ上がった金曜日。

明日からの３連休に、引っ越し準備を完了させたい。

出来れば、来週かさ来週引っ越ししたい。

新居の家具は揃うたびに妹のチャコに写真や動画で見せておいたけど、結局チャコが来ることはなかった。離婚したチャコのために用意した部屋にパラマウントベッドを設置する必要もなくなった。この半年、僕はチャコの治療を最優先にして来たが、チャコが亡くなるまでブログにはそのことを一言も書かなかった。チャコが完治することを僕もチャコも確信できる治療をして来たから、完治するまでは他人に喋りたくなかった。チャコは最後まで癌患者とは思えないほど健康そうに生きて来た。有明癌研の医師達が驚くほどチャコは元気だった。今の病院や医師にはステージ４Bの膵臓癌が完治するなんて奇跡だと言うだろうが、この半年間で知ったことは、「癌は治る」ということ。膵臓癌の進行は非常に速く、時間との戦いなのだけど、タイミングさえ間に合えば、膵臓癌を治す治療方法がある。その治療に巡り逢った幸せを僕達は実感していた。そんな事を半年さかのぼって、ブログの既存記事に追記して行くつもり、Chakoのカテゴリー記事にまとめて行きます。

 PENTAX Q （太陽黒点数：115 ）Hachioji Tokyo

アリス・マンロー

朝、アンズを連れて丘に登ってみる、今度箱根へ行くのはいつになるんだろう。

今夜、ノーベル文学賞を受けたアリス・マンロー。カナダ旅行の後、マンローの「イラクサ」に旅程の地名が多くあったので読んでみた本、村上春樹より100倍しっくりくる短編集。この種の記事はチャコが読むことも意識して書いたものだった、。結局、チャコは村上春樹を１冊も読まなかった、多分読めなかった、すごく分かる。僕の好きなジイドの「狭き門」はチャコの本棚から借りた本だったのを今思い出した。

 PENTAX Q （太陽黒点数：138 ）Hachioji Tokyo

コバルト色の一日

今日は有休を取り、莫大な入院費を払うために妹が入院した病院に向かう。台風２４号が日本海を北進しているため強い南風で空の透明度は深く、雲はダイナミックに流れる。自動的にクルマに乗ってしまったけど、電車で行くつもりだったんだ。時間の約束がない今日に限って、渋滞もなくあっという間の１時間で着いてしまった。いつも妹と約束すると大渋滞にはまったのに。

半月以上も僕は病院に泊まり込んでいたからナースセンターでは想定以上の時間を過ごすことになってしまった。病院の帰りに豊洲の妹の家に寄り、線香をあげ、まだ休暇を取っている妹の息子達ふたりに会う。昨日まで何とも思っていなかったこの息子達が不憫に思えたのは、昨日の夢で妹と会えたからかもしれない、妹の気持ちが僕の中に入っている。帰りの高速で、妹が僕の目で奇麗な茜色の空を眺めているように思えた。

 PENTAX Q （太陽黒点数：111 ）Tokyo

ただの日記

ほとんど１ヶ月振りの出社、自分のロッカーもあったし、机もあったし、その上、新OSへ更新する新しいPCも用意されていたので、まだ仕事しなくてはならない。仕事に夢中になればチャコのことを忘れるかもしれないという淡い期待もあった。どう考えても、あんな簡単に亡くなってしまったのが分からない、あんなに元気だったのに。亡くなる日の朝の情景がふいに目の前に広がると耐えられなくなる。まだこんなことばかり書いている。

 PENTAX Q （太陽黒点数：99 ）Hachioji Tokyo

鬱の一歩手前

自動車保険が今日で切れるのは、ワーゲンからの電話で先週思い出すことが出来たので、今夜保険を更新。ちょっと高い保険だから、次回こそ、もっと安い保険にするつもり。

フォルクスワーゲン八王子東にThe Beetle Turboが展示されていた、375万円、カブリオレと同じ価格。

今朝起きて、どうしても出勤する気にならず、休んでしまった。止まっている仕事を考えると早く出社しなくてはならないけど、チャコのことばかり考えている、昨日の火葬場でチャコのような若い人はいなかった、どうしてこうなってしまったのかと思ってもしようがないのは分かっているのだが、このままだと僕は鬱になって、現代精神医学の餌食になってしまう。

 PENTAX Q （太陽黒点数：76 ）Hachioji Tokyo

身近に置く骨壷

昨日の土曜日がチャコのお通夜、今日の日曜日は告別式。とてもいい式だった。こんないい式を過去に経験がない。

プロの彫刻家の叔父が徹夜で作ってくれた骨壷（写真上）、「yosioの身近にチャコを置いておけるように」と。カエデ製。火葬場でこの骨壺に小さな骨を入れてもらった。もっと大きい骨がほしいと言ったら、骨の量を増やすには申請書類が必要になると言われた。

告別式もカブリオレ。

  2013/10/05 （太陽黒点数：69 ）Tokyo

 2013/10/06 PENTAX Q （太陽黒点数：53 ）Tokyo

今は

この半年間、最後までチャコの病院回りは、チャコが気に入っていたこのクルマ。半年間、一度も洗車や車内掃除も出来なかった、気持ちにも時間にも余裕がなかったから。夏にエンジンアラームが出た時は、病院回りが出来なくなるのではと大慌てだった。この半年間の暑さでオープンドライブよりはクーラーの効きを優先し、首都高や中央高速は何よりスピード最優先だった。都心の裏道が身についたのは、毎週５つの病院を巡るドライブのおかげ。チャコのためにiPhoneをコクピットに固定してナビ代わり・iPod代わりに使えるようにするつもりだったけど、もうその必要もない。首都高も中央高速も、もう急ぐ必要もない。

でも、まだそれが信じられない。

 PENTAX Q （太陽黒点数：84 ）Hachioji Tokyo

いつも通りのルート

週末の告別式の打ち合わせのために、豊洲に住んでいたチャコの家に安置されているチャコに会いに行く。この半年の間に当たり前のようになってしまったルートを走りながら、頭の一部でフラッシュバックする映像が流れることがある。

他人のオープンドライブを一応撮ってみる、

半月振りの眩い透き通った空、

 PENTAX Q （太陽黒点数：61 ）Tokyo